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東建ホームメイトカップ 2006
単独2位のI・Jジャン
「今日はみなさんに、これにそっくりの人をご紹介します!」と言ってジャンが引っ張ってきたのはスコットさんだ。
「ほら、頭がツルツルしてるところとか似てるでしょ? “2人”を見ていると、ラウンド中もとっても和むんだ」。
スコットさんとは日本ツアー初参戦の昨年1年間、タッグを組んだ。三菱ダイヤモンドカップでは、ツアー初優勝をアシストしたエースキャディだ。
今年も引き続き、スコットさんを連れてやってきたジャパンゴルフツアーで、開幕からいきなりの快進撃。
13番でティショット、第2打ともミスしながら、残り78ヤードの第3打をサンドウェッジで直接入れるイーグルを奪うなど、前半のインコースだけで7アンダーと、ロケットスタートを切った。
このオフは、金鍾徳やY・E・ヤンら韓国勢が集まって、アメリカのパームスプリングスで長期の合宿を行った。
毎日5キロの距離を走ったり、ウェイトトレーニングなど朝9時から夕方5時までみっちりと取り組んだ。
その分、大好きなハンバーガーとコーラなどといったカロリーの高いファーストフードについつい手が伸びて、体重維持に苦労したが、その効果はちゃんと出た。
この日初日はキレのあるアイアンショットでピタピタとピンに絡めて、チャンスを作った。
この日初日に8アンダーを出して、3位タイにつけた東聡が「ボギーは言語道断。パーなら置いていかれる」と言ったように、今週はハイスコアの戦いが予想されている。
選手間で「優勝スコアは20アンダー以上になるだろう」という噂も、まことしやかに流れている。
それだけにアメリカ合宿で、プライベートとはいいながら11アンダーの自己ベストをマークしていることが、ジャンには心強い。
「明日もいっぱいバーディを取って、このまま行けたらいいですけど」。
開幕戦でのツアー2勝目で、韓流の先陣をきる。