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アイフルカップ 2002

「このアイフルカップは、僕にとって非常に思いで深い試合」

平塚哲二、“3度目の正直”なるか(午前スタート組)

 競技再開後の8番グリーンから、パッティングのフィーリングがおかしくなった」
 4つ伸ばしてハーフターンした後半は、チャンスパットが決められず、思うようにスコアが伸ばせない。
 17番ホールまで、「我慢のゴルフ」
 以前なら、いらついたり、気持ちに何らかの変化がおきたところだ。
 だが「最近は、ずっと平坦でやれる。…成長しましたね」
 パーでしのいでやってきた上がり2ホールで、2連続バーディを奪って通算9アンダー、暫定7位タイに、「成長しましたよ」
 自らの成長のあとを、しみじみと、感じている。

 初シード入りから3年目。
 まだ、ツアー優勝はないものの、安定した成績を残している。
 その平塚の原点となっているのが、まだシード選手になる前の99年、鯵ヶ沢CCで行われていた今大会だ。
 初日、初日2位でスタートしながら、翌2日目は経験したことのないプレッシャーに押しつぶされた。
 77を叩いてあっけなく、予選落ち。
 自分の弱さにショックを受けた平塚は、その後、メンタルトレーニングなどに取り組み、強い精神力を身につけるよう、努力を続けてきた。
 その成果のほどは、翌年2000年の今大会で、3日目に65のベストスコアをマークして、単独3位につけ、その年、初シード入りを果たすことで、示してみせた。
 「だから、僕にとって、このアイフルカップは、本当に思い出深い試合なんです」
 あれから2年。さらに成長をとげ、再び優勝争いに食い込んできた平塚。
 もし勝てば3度目の正直。
 今季かかげた目標の「ツアー1勝」を、そろそろ、かなえてもいいころだ。

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