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キヤノンオープン 2008

原口鉄也が単独首位

633ヤードは今季のツアー最長の16番パー5で、残り107ヤードの第3打をフライヤーさせてグリーン奥。難しいアプローチが残ったが、これを寄せてパーを拾って「落ち着いた」。
ボギーなしの単独首位スタートは、先週の地獄から一気に急浮上だ。

コカ・コーラ東海クラシックはあまりの腰の痛みに2日目に棄権。
9月のANAオープンでの不注意が原因だった。
帰りの車の中で左の後部座席に陣取って、助手席に足を投げ出した姿勢のままウトウト居眠り。
そのとき、ぎっくり腰をやる夢を見た。
「起きたら本当になっていた」。
あまりの痛みに、ほとんど身動きできない状態だった。

痛みを軽減する打ち方でなんとかしのいで来たがついに限界。
先週は思い切って治療に専念した。

また腰をかばった打ち方は、余計な動きをして、ますます痛みが増していたことにも気がついた。
「前傾姿勢をキープしたまま振ったらすごく良くなった」。
一転、好スコアにつながったという。

ちかごろ30代前半から20代の選手の快進撃が続いている男子ツアー。
「僕も昔は若かったのにもう34歳」。

学生時代は将来を大いに期待された選手は6年前に椎間板ヘルニアを患った影響もあり、手をこまねいているうちに、次々と後輩に先を越されていった。

特にANAオープンでツアー通算2勝目をあげた矢野東は「僕が4年のときあいつが1年生で。当時はモヤシみたいな体だったのに・・・!」。
今や激しいトレーニングで隆々と盛り上がった筋肉は、「すごく努力をしているんだな、と」。
3つ下の後輩の活躍に「先輩として、僕も頑張らなきゃ!」。
大いに刺激を受けて、念願のツアー1勝を狙う。



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