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中日クラウンズ 2007
トッププロ5名が福祉施設「たんぽぽ作業所」を訪問!!
そう話し始めた中嶋常幸らが訪れたのは、愛知県愛知郡東郷町にある心身障害者・小規模授産施設「たんぽぽ作業所」だ。中日クラウンズの火曜日には恒例になっている施設訪問も、今年で9回目。メンバーも昨年同様に、中嶋常幸、鈴木亨、桑原克典、星野英正の4選手と今年のツアー開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で優勝した上田諭尉が参加した。
このメンバーにとって、この施設訪問は1年間の幕開けを告げるほどのイベント。
選手と顔なじみとだけあって、会うやいなや施設の方々も笑顔で、お気に入りの選手に声をかける。「中嶋さ〜ん。来てくれてありがとう。」「星野さ〜ん。克典さ〜ん。」
これを聞く中嶋常幸からは、こう一言。「最近、星野の方が人気あるなぁ(笑)」
選手全員と握手をガッチリ交わし自己紹介を終えると、じゃんけん大会で盛り上がる。
その後は、選手自らがお寿司を握り、施設の方々と一緒に食すことに。中嶋常幸は、「前より上手くなったわ、俺」と手馴れた手つきで握る。選手が握る大小バラバラのお寿司には、愛情がたっぷり込められている。おかわりがあれば、選手自身がテーブルを回って追加し、施設の方に食べて貰う配慮もあって、去年以上のお寿司をたいらげた。
どの選手も今週戦い抜く元気を貰おうと、積極的に触れ合って時間を過ごす。施設の方々も、花束や前から少しずつためておいた5選手の新聞の切り抜きを選手に渡す。
これに負けじと、オフシーズンはテレビ等に引っ張りダコだった中嶋常幸からは、マスターズからのお土産の選手サイン入りフラッグと、みんなで遊べるようにとトランプをプレゼント。桑原克典も、どこにいても応援できるように、男子ツアーの日程が入っているサイン入りカレンダーを手渡した。
「今日は遠い所から来ていただいて、ありがとうございます。また、みんなに会いに来て下さい。みんなで待ってます。」と、施設の方々から別れを惜しむように見送られた玄関では、全員で記念撮影。
お昼には、施設の方々がコースを訪れて18番スタンドから声援を送った。
今大会のプレー中は、いつも施設の方々の声が5選手を後押しするに違いない。