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カシオワールドオープン 2003
予選2日間を、グスタフソンと回ることになった倉本昌弘
予選2日間を、グスタフソンと回ることになった倉本昌弘
「日本ゴルフ史に残るひとつの歴史的瞬間を一緒に共有し、この目で確かめられる・・・。幸せだし、と ても光栄に思っています。彼女とは、昨日の夜、鹿児島入りする飛行機でも一緒になって、おとなしく ってとても良い子だな、という印象を受けています。男子ツアーに女子が参戦することについては、僕 は何の違和感も感じていません。上か、下か、ということを言えば、現時点では、女子プロよりも男子 プロのレベルが上ということは明らかです。その現実の中で、下のレベルの者が上のレベルを目指して 挑戦する、というのは男性であれ、女性であれ、選手として当然のこと。上を目指そうとする人の芽を 、僕らが摘む必要はないじゃないですか。
といって、僕が明日から彼女にライバル心を燃やしてプレーするのか、といったらそれもまた、別のこ とです。彼女に勝ったからといって、他の出場120人に負けていたんじゃ意味がない。僕らはあくまで も、120人中トップに立つことを目標に、プレーするわけですからね。彼女ひとりを見てゴルフをして いるわけじゃない。
今日のプロアマ戦は、彼女が2つ前の組だったものですから、追いついたときなどに時々、そのプレー を見させてもらいました。男子プロとも十分やっていける実力がある、と感じましたね。ただし、飛距 離やグリーンの硬さやラフなど、コースセッティングという面でいえば、やはり女性には少し可哀想か な・・・という印象も受けましたが、これがいまの日本の男子ツアーの現実です。それに対して僕が「可 哀想」というのもとってもナンセンスなこと。彼女にはそういう難関もクリアして、ぜひ予選を通過を 果たしてもらいたいと思っています」