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フジサンケイクラシック 2000
この日、ノーボギーのゴルフにも「全然気付かなかった」友利勝良
昨日は強風の中、4番ホールから17番までじっとパーで耐えた。だが、「最後にダボ打っちゃいまして…。でも、あれがあったから、今日はいいスコアがでたんじゃないですか。ただそれだけのことで、昨日と違って風がなかったし、特に大したことでは…。普通ですよ」と、終始、控えめに答えた。
今年はじめに、酷使による左肘痛が発覚。痛くて、ろくに練習もできなかった。97 年から挑戦し、3年連続でシード権を確保している欧州ツアーは、3月のドバイ・デザートクラシックから参戦予定だったが、それもしばらく見合わせるしかなくなった。
しかし、何を施してもひかなかった痛みも、4月のつるやオープンのあと、うった注射が効いてなんとかクラブが楽に振れる状態になった。「今週は、かなりいいです。ただ、ダブったりしたときはやっぱり少しひびいて痛い。大事をとって、しばらくは日本で腰を落ちつけてやろうと思います」(友利)。欧州ツアーは、全英オープンに象徴されるように、“強い風”が特徴。低い球筋が持ち味の友利は、昨シーズンのサラゼンワールドオープンで2位に入るなど、徐々に頭角をあらわしている。
決勝ラウンドに入って、また初日のような風が吹けば友利には断然、有利になってくる。「いえいえ、ムリです。体もちょっと疲れているし、…適当に頑張ります」と、欲のなさを強調するが、首位と3打差の5位タイは怖い存在だ。