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東建コーポレーションカップ 2000
今年一月に視力回復手術に踏みきった芹澤信雄が、首位発進。
もっとも、、いつのころからか、視力0,3と強い乱視とダブルハンディに悩まされ、、「乱視のせいでラインがよく見えなくなってきて」、小技でカバーという得意技も、次第に難しくなりつつあった。
そこで、今年1月に踏みきったのが今、日米を問わず、ツアーで大流行の視力回復手術。昨年1月には倉本昌弘が、8月には師弟関係にある宮本勝昌が、米カリフォルニアで手術を受け成功している。また、あのタイガーウッズも手術を受けてすぐ、米ツアーで6連勝したこともあって、決意したようだ。
それまではコンタクトレンズが合わず、裸眼でのプレーを通していたが、「成績の悪さを目のせいにしてはいけないのですが、これまでちょっとでも暗くなると、もうまったくダメだった。でも、手術後は、世界が明るくなって、大きく開けた感じ。ショットの距離感も、パットのラインもよく見え、『あのラインはどうなのかな』という悩みがないんです」と声も弾む。
視界良好となった芹澤が、2000年ツアー開幕戦での4年ぶりツアー優勝への道をも見出だしているようだ。
芹澤のはなし
「宮本(勝昌)や藤田(寛之)たちが「教えてください」ってオフの間、放してくれないんですよ。はっきり言って「宮本ぐらいの飛距離があれば僕も賞金王ぐらいになれる」といつも言ってように小技には自信があります。だから宮本には「賞金王になれ」って言ってるんですけどね…。今日は小山内君と一緒で、出だしから50ヤードぐらい置いて行かれましたが、いつも宮本と練習しているので、それぐらいの距離の差はまったく気になりませんでしたね。
オフの間はニュージーランドやハワイと温かいところで練習していましたが、仕上げは葛城(静岡県)で1週間ぐらい合宿しました。そのとき僕と宮本と藤田の3人に、藤野オリエが入って練習ラウンドをしたんですよ。「今年初シードなんです」なんて言ってたら開幕でいきなり優勝しちゃったんでびっくりしました。別にそれが刺激になったわけではないんですけど、いいスタートが切れました。
目もよく見えるし、肉眼で見た感性がそのまま行かせるという感じで、気持ちいいプレーができましたね」