記事
サントリーオープン 2000
暫定首位の真板潔
5アンダー、暫定首位で迎えた真板潔の最終9番。
セカンド地点あたりからゴロゴロと轟く空を気にしながら、心持ち、急ぎ足でのプレーだ。
ピン手前8メートルにつけたバーディパットは、惜しくもカップをオーバーしたが、同組の友利、奥田に「お先」でパーパットを沈め、暫定首位で競技を終了してホッとした表情で、スコアカードの最後の欄を埋めた(=写真)。
続いて奥田が無事、ホールアウトして最後に残るは友利だ。
約80センチのパーパットを打とうとしたまさにその瞬間、中断のサイレンが鳴り響いた。
今回は、雷による中断のため危険を回避する意味で、サイレンが鳴った時点で競技は続行できない。
友利は、たった80センチのパットのために翌日の6時20分にコースに来なくてはいけない。
友利は、心残りの表情を浮かべながら、ボールのあった地点にマークをしてコースを引き上げた。
また、この日、友利のマーカーだった奥田は、ホールアウトしたにもかかわらず、スコア提出のため、同じく早朝から友利のパーパットに付き合わなくてはならないだけに、2人とも、「なんか悔しいけど…しょうがないです」と、苦い顔でコースを後にした。
ちなみに、真板はホールアウトした奥田のマーカーで、この日のうちにスコアカードを提出することができ、「いやあ、本当に嬉しいですね〜。…でも、きっと明日は朝早く目が覚めちゃうと思うんですけど」と笑顔で話した。
◆ 暫定首位の真板潔のはなし
「今日はスタートの10番で残り235ヤードのセカンドをクリークで打って4メートルにつけてこれを入れてイーグルスタート!!
18番も10メートルの長いのを入れたし、折り返しの3番は3メートルを入れてバーディ。ノーボギーの5アンダー、このスコアも嬉しいけど、今日は終了できたのがいちばん嬉しいですね!!」