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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

黄重坤(ハンジュンゴン)が首位を守る

これで初日から、3日間とも首位を守った。次週は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。今年はまだ未勝利ながら、現在の賞金ランキング(国内のみ)で20位につけて、すでに今季最後の頂上決戦の資格はほぼ、確定的だが「来週は、ぜひ勝って行きたい」。このカシオワールドオープンで、昨年6月のミズノオープンに続く2勝目を上げて、乗り込む気で満々。

そんな発奮材料のほかに、この日3日目は、もうひとつ気合いが入ることがあった。
同じ最終組で回ったのは、尊敬してやまない母国の英雄。

5つ上の金庚泰(キムキョンテ)と試合で一緒に回るのは、これが初めてだ。
「嬉しかった」。
スタートから、色白の頬が上気した。
ときおり、2人で笑顔も見せながらのラウンドは終始、良い緊張感に包まれて、特にアイアンショットが切れまくった。
5番から、1メートル強の連続バーディで、前半は怒濤の5連続バーディを奪った先輩を懸命に追いかけた。

10番でもまた1メートルのバーディを奪い、12番では6メートルを決めた。
17番では2打でグリーンに届かず4メートルのパーパットが残ったが、これをしのいだ。

金に1打リードで最終日を迎える。

デビュー当時は、バッグを担いで一緒に歩いてくれたお父さんは、来週の来日を予定していて、今週は来ていない。
「でも毎日、電話で話しています」。
連日の首位には、お父さんから口を酸っぱくして言われている。
「お前はいつも通りのプレーをすれば大丈夫。目の前のショットに集中してやればいい」。
参戦2年目の今季はトップ10入り6回。父親も太鼓判を押した安定感で、教えを守ってV2をつかむ。

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