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日本プロゴルフ選手権 2008

予選会から挑戦の佐藤えいちが10位タイ

社団法人日本プロゴルフ協会が主催する今大会は、通常のトーナメントと出場カテゴリーが異なっており、ジャパンゴルフツアーのシード権を持たない選手は、今大会独自の予選会を勝ち抜くしか出場の手段がない。

2アンダー、10位タイにつけた佐藤えいちもその一人だが、「実は絶不調で」と笑う。
昨年のドライビング王だが、「アプローチとパットで、しのいでしのいでどうにかこのスコア」。
本人も「らしくない」と認めるプレースタイルで、上々のスタートを切った。

不調の原因は「病み上がりだから」。
開幕2戦目のつるやオープンでひいた風邪が長引いた。
出場権のなかった翌週の中日クラウンズは1週間、ひたすら寝てばかり。
さらに翌週のパインバレー北京オープンは、アジアンツアーとの共催試合だったため、ファイナルQTランク34位の佐藤は、「自分には出場権がない」と思い込んでおり、何の準備もしていなかった。

大会週の月曜日に、「権利がある」と知って泡を食った。
きゅうきょ、北京行きのチケットを押さえ、火曜日の夜に現地入り。

「でも練習してないわ、体調は悪いわで、ショットが曲がる曲がる・・・(苦笑)」。
衛生放送で、隣のホールに打ち込んだシーンが大写しになった。
「しかも、それがなぜかスローモーションなんですよ」。
あとで、知人に「すごいものを見たよ」と笑われたが「あのショットだけじゃない。ほかもほとんど、あんな感じで。シャンクの連発」。

どうにか予選は通過したものの結局、微熱は最終日までひかず、「体のだるさとの戦いでもありました」と、振り返る。
そして、帰国したその足で今週の会場入りに、依然として調子の悪さを引きずっているが、「思い切り振れないことで、かえって欲が出なくていいのかもしれません」と、佐藤。

今年の目標は「OBの数を減らすこと」だそうだ。
そのために、自慢の飛距離を封印しているそうだが今週ははからずも、それがうまくいきそうな予感だ。

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