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日本オープンゴルフ選手権競技 2000
パットのニュースタイルで好スタート
トップタイ発進と大健闘した川原希の今日一日のプレーを象徴していたのが、最終ホールとなった9番パー4だった。セミラフから打った川原のセカンドショットはグリーンを大きく外れ、アプローチも寄らずに、カップまで歩測で7歩のカラーに止まった。
ボギーを覚悟する場面だが、パターでこれをねじ込み「ナイスパー」としたのだ。
「今日はパターです」と川原はニッコリ。
川原は、現在賞金ランク76位。JGTOのツアー出場優先順位を決めるQTランクは9位(リランキング後)で、今季の残り試合のうち、出場できそうなのが、予選会から勝ちあがった今大会を合わせて、おそらくあと2試合。チャンスはわずかなだけに、1試合ごとにかける意気込みは強い。
ここでシード権を確実に物にしておきたい川原が、今週、正念場を迎える。
◆ 川原のコメント
「ショットが良くなくて、ずーっと直していたんですけど、あまり良くならず、もう今日はパターに救われました。最後(9番ホール)もパターです。ボギーでもいいや、と思っていたのが入りました。ツアーで初日トップは、去年の沖縄以来です。
初日よくて崩れるのは、気持ちだと思います。悪い方に考えちゃうんです。ちゃんとスウィングができないというか、イメージしたスウィングができなくなってました。
今年はずーとショットは良かったんですけど、今日に限ってはパットです。
パットは全日空のときから練習していたんですけど、今週は柔らかく持って、左右の体重移動を意識しながら、肩でストロークしてみようと思ったのがうまく行きました。
距離感とショートパット不安がありますが、グリーンが小さいんで助かってますね」
写真 : 川原はこの日、午後の最終インスタート。最終9番では夕闇が迫り、「ティショットのとき薄暗くて、ボールと頭の距離感覚がつかみづらくて、ちょっとミスした」といいながらも、グリーン奥からのパッティングはじっくりと読みきって、パーセーブした。