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ダンロップフェニックストーナメント 2011
3位の原口鉄也は「ガードがちがち」でも
朝から降り出した雨は、正午前に土砂降りとなり、1日2度の中断も、原口は2度目にプレーが止まる前には上がって来られたとは言うものの、「コースも長いし、待ちも長いし」。
11時08分の最初の中断は、10番のティショットを打った直後で、前組のプレーの待ち時間も合わせると、2打地点で40分近くコース上に立たされた。
再開しても、断続的に降り続いた雨に「ボールは飛ばないし、ランは出ないし、アゲンストの風とかアンジュレーションの強いフェアウェイとか、飛ばない条件が重なって、天候に合わせてプレーするしかなかった」と、前半のアウトコースはすべてパーという耐えるゴルフも、ポジティブに言い換えればその分、慎重なプレーが出来たといえる。
それに、「雨が凄すぎて、笑っちゃうしかないという状況に、緊張感が紛れて変に意識せずに回れた」と、世界の強豪がひしめくビッグトーナメントでの上位争いも、そのことをプレッシャーにしないで済んだ。
折り返して11番で、風を読み間違えて池ポチャのボギーにも、すぐに12番では、鳥肌の立つチップイン。
右手前のラフから直接カップに入れたバーディは、実は練習日から数えて3日連続。
初日も、ほぼ同じ位置からのアプローチにキャディとふざけて「入っちゃうかも」と、言っている間にチップインした。
そして「今日もまた30ヤードくらいから・・・。びっくりした。ちょっと気持ち悪かった」と、同じホールで美味しいバーディ続きに気を良くしたり、気味悪がったりしながらも、あとの13番でも連続バーディに、首位と2打差の単独3位につけた。
悪天候もなんのその。プロ15年目の37歳が、悲願のツアー初Vに向けて踏みとどまった。