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セガサミーカップゴルフトーナメント 2006
星野英正は2位、矢野東は3位タイに・・・
敗者の握手。
と、同時に似たような言葉が口をついて出た。
「俺たち、ダメだな」と、星野。
矢野は、顔をしかめて「またやっちゃったな・・・」。
「ふたりが同じ組で回ると互いに崩れる」という嫌なジンクスがあった。
またしても、それを破ることができなかった。
星野は再三チャンスにつけながら、なぜかこの日は得意のパットが決められなかった。
矢野は、4番でチップインバーディを奪いながら、12番からの3連続ボギーで失速。
ツアー通算2勝目は、お互い又もやお預けだ。
「俺と矢野。どっちが疫病神なんだろう?」(星野)とつい愚痴もこぼしたくなる、このていたらく。
「葉さん出来すぎ。俺のフィーリングまで持って行かれた」と、星野が悔しそうに言えば「葉さんとは格が違った」と、うなだれた矢野。
揃ってチャンピオンに脱帽だ。
それでも、星野は今季自己最高の単独2位。
矢野は3位タイに、それぞれ感じたものもある。
「4日間ここまでしっかり出来たゴルフはそうない。勝つ準備は万端整った。あとは微調整をして・・・そのうち、運を掴む」と気合を入れなおした星野。
矢野は「後半戦に向けて手ごたえは掴めた。近いうちに優勝したい」と、前を見据えた。
次世代のスターたちは、悔しさをバネにまたひとつ成長をとげる。