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サン・クロレラ クラシック 2005

星野英正「ほんとうのチャンスが来たかな」

ショットも良いが、それ以上にパットが絶好調。
18ホールを回り終えたあとも、「もしこのまま続けてラウンドしたら、一体どうなっちゃうんだろうと考えたらドキドキして、自分が怖くなったほど入った」という。
特に後半の5バーディは、そのうち4つが6メートル以上の長い距離。
64の8アンダーは、自身初の単独首位発進に「今週こそ本当のチャンスが来たかな・・・」とニヤリと笑った。

ことの始まりは今年4月だった。ひょんなことから、世界的に有名なティーチングプロ、デイブ・ペルツに習う機会があった。
元NASAの科学者でプロゴルファーという経歴を持つ彼は、特にショートゲームの研究に力を入れていて、フィル・ミケルソンなど多くのトッププロを教えている。
その人に、わざわざ米アトランタまでレッスンを受けに行き、目からうろこが落ちた。

まず指摘されたのは、アドレスの向きだった。いままで真っ直ぐと思っていた構えは、実は目標より30センチ以上も開いていた。
その修正法と練習法のドリルを持ち帰って、じっくりと取り組んで約半年。

「最近では、入りだしたらどこまでも入る感じ」。
6月から立て続けに優勝争いを繰り広げ、トップ10入りは4回。ペルツの効果は、なにより数字が物語っている。

もっとも、先週は今季初の予選落ち。暑さと疲れのせいか意識が朦朧として、「自分でも何をやっているのかわからなかった」というほどバテていた。
その上、自宅に帰る途中の高速で覆面パトカーに捕まって罰金を受け、自宅近くのレストランでは夕食を終えて出てくると、愛車のドアに大きな引っかき傷をつけられていた。
「散々な思いをした」先週末を返上するには、今週のツアー2勝目しかない。

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