記事

平塚哲二が関西テレビを表敬訪問

玄関前で迎えてくれる関西テレビの人気マスコット“ハチエモン”とパチリ
大阪市北区にある関西テレビ放送。その最上階にある、役員応接室に招き入れられた平塚は、緊張した面持ちで勧められるまま深々としたソファに座った。役員の方々にずらりと囲まれて、はじめ強張っていた表情は、片岡正志・代表取締役社長のこのひとことで、一気にほぐれた。

「平塚プロに、ぜひとも大洗の攻略法を教えてもらいたいものですね!」。

ひとしきり、ゴルフ談義に花が咲いた。そして改めて、今季にかける思いを新たにした。

同社と三菱グループと、SRIスポーツ株式会社主催の三菱ダイヤモンドカップゴルフで平塚がツアー通算4勝目をあげたのは、昨年の2007年。
2004年に続く、大会2勝目の開催コースは茨城県の大洗ゴルフ倶楽部だった。
運だけでは勝てない。何より総合力が問われるといわれる難攻不落の同コースで2度も勝ち星をあげたのは、平塚が史上初だった。

しかも最終日の18番で6メートルのバーディパットをねじこんで、4打差の逆転という劇的な優勝シーンはのちのちまで語り継がれ、ほかの選手たちからも「ミスター大洗」と呼ばれ、誇らしい気持ちがしたものだ。

あのときの感動と感謝の気持ちを伝えようと、この日1月31日(木)に同社を表敬訪問。
同時に平塚は、大会連覇への熱い思いと、男子ツアーを盛り上げていく決意を片岡・代表取締役社長に誓った。

昨年大会は、前週に石川遼が史上最年少優勝を達成したが平塚はその週、無念の予選落ち。歴史的快挙の瞬間は、自宅のテレビで指を加えて見ているしかなく、プロとしてのプライドを大いに傷つけられた。
15歳のアマチュアにみすみす勝ちを譲った屈辱を、翌週の大洗にぶつけた。その末に勝ち取った栄冠だった。

今年はその石川も、同じ土俵で戦うことになる。
「平塚さんも、ぜひ一緒になって男子ツアーを盛り上げてください」と、片岡・代表取締役社長に言われて、改めて大きく頷く。
全国各地の名門コースを転々とするサーキット形式の同大会。今年の舞台は兵庫県の東広野ゴルフ倶楽部だ。
京都出身の平塚は「今年は僕の地元・関西ですし、ほんとうに頑張りたい気持ちで一杯なんです」。
5月29日の開催にむけて、早くもやる気が満ち溢れてくるようだった。

  • 片岡正志・代表取締役社長(右)の激励を受けて…
  • 大勢の役員のみなさんに迎え入れられて、少々緊張気味・・・!?(左端に平塚)

関連記事