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第133回全英オープンゴルフゴルフが何よりの薬、平塚哲二が強行軍で初のメジャー戦に挑む
「それならば、多少しんどくても、試合に出ていたほうがまし」。昨年のアイアンマン賞受賞の平塚哲二が、この初のメジャー戦も、あえてハードスケジュールを組んでのぞんでいる。
2週前の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ最終日の翌5日月曜日に渡英。
スコットランドのグラスゴー近郊で行われた欧州ツアー『スコティッシュ・オープン』に出場した。
34位とまずまずの成績を残してその足で、今週の全英オープン会場のロイヤル・トルーンにやってきた。
全英オープンに出場するほとんどの選手が前週の試合を休み、事前に十分な休養を取るのに対し、今回、平塚が強行軍を引いたのには、わけがあった。
昨年の賞金ランク上位3人の資格で手に入れた、この初のメジャー切符。「必要以上に気負わないように」とのひとつの作戦だったのだ。
「よそゆきではなく、いつもどおりの自分で戦いたかったんです。全英オープンと、良く似たリンクスコースで慣らしておけば、少しはましかな、と。スコティッシュの会場もとてもタフなコースで、良い練習になったと思います」。
翌日に本番を控えたこの日14日(水)は、前日火曜日に引き続き、丸山、神山ら日本勢とプレー。コーチの内藤雄士さんとスイングチェックしながら、18ホールをこなした。
3番では、深いポットバンカーからの脱出に失敗。ヘリにぶつかったボールが跳ね返り、もう少しで自分の顔に当たるところを、危機一髪で回避。おどけた表情で胸をなでおろし、ギャラリーの笑いを誘うシーンもあり、終始、リラックスした雰囲気だった。
「明日もこんな感じで、ス〜っと回ってきたい」と話す“鉄の男”は、15日(木)の 1時42分、いよいよティオフだ。
ちなみに、平塚は次週の日本ツアー『サトウ食品NST新潟オープン』にもエントリーしている。
無事、予選通過できれば19日(月)にイギリスを発ち、20日(火)の朝に関空着。その足で、新潟入りする予定だ。