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日本プロゴルフ選手権大会 2001
「今週こそ勝ちたくて…」
勝てば日本ツアーでの5年シードが与えられるが、ディーンがなんとしてもこの大会で勝ちたかった理由は、それだけではない。
尊敬してやまない、同郷のハワイ出身のデービッド・イシイ。
ゴルフをはじめて間もないころは、「彼のスィングリズムを盗もうと必死だった」と打ち明けるほど憧れの人。
そのイシイが、外国人として初の賞金王になった87年、初出場にして初制覇を成し遂げたのが、この大会だったのだ。
ディーンも、今大会、初出場でのV。
イシイ以来、14年ぶりの快挙達成だ。
日本ツアーで14勝の実績を誇る先輩に、一歩、近づけたことに、ディーンは一番の充実を感じているようす。
「ジュニアのころ、イシイさんが、中日クラウンズに勝ったシーンを見たことがあります。そのとき、クラウンズが、どんなに歴史と伝統のある大会かを知りました。
その大会で先月、3日目トップに立っていたのに最終日に逆転されて、本当に悔しくて…。
だから、今週のこの試合こそ、勝ちたいと思って来たのです。
本当に良い試合で勝つことができました。嬉しいですね」
またひとつ、夢をかなえたウィルソン。
着実に、階段をかけ上がっていく。