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出場チャンスさえないと思い込んでいた今大会で、川原希が2週連続優勝のチャンス
8月、茨城県の大利根CCで行われた同オープンの本戦出場をかけた最終予選会で失敗 していたから、次の試合出場は2週後のブリヂストンオープンだと思っていたのだ。
だからこそ先週、大ギャラリーを前にしての優勝スピーチでも「次のブリヂストンか らまた一生懸命頑張ります」と話したのだった。
だが、そんな川原に先輩の立山光広が、教えてくれた。
「違うぞ希(のぞみ)、おまえ来週の日本オープン出られるよ」。
と、とたんに表情を明るくして、「うそおっ!ほんとうですか?!」その喜びよう は、ひょっとした らまだ実感がわかずにどうリアクションしてよいやらわからなかった初優勝の瞬間よ りも、大きかったかもしれない。
以前は確かに、前週のトーナメントで勝っても同オープンの出場資格は発生しなかっ た時期もあった。 が、その後、出場カテゴリーが変更になっていたのだ。
内外のトッププロ、トップアマたちが集結して行われる伝統の一戦は、そのセッティ ングの難しさも日 本一とされ、優勝者には名実ともに実力者の評価が与えられる。その挑戦権を勝ち とって、大喜び。
しかも川原にとって今週の日本オープンは、思い出の大会でもある。2000年、千葉・ 鷹の台CCでの大会で、初日、2日目とトップに立って最終結果は5位。この成績が、初 シード入りのきっかけとなったのだ 。
今年は、“ツアーチャンピオン”として挑むこの大一番。初優勝にして、2週連続Vと いう快挙達成の夢も出てきた。