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〜全英への道〜ミズノオープン 2000
日下部光隆が6番530ヤードのパー5でアルバトロスを達成
しかし、この日のスコアよりも日下部光隆が喜んだのは、もちろん、6番パー5で達成したアルバトロスだ。
ドライバーで強振したティショットは右ラフ。残り201ヤードの第2打は、4番か3番アイアンか迷ったが、「キャディと『ピンも奥だし』と話し合って」3番アイアンを握った。
「それが…少しドロー目で『いいじゃん』って話していたら、うまく乗って…次の瞬間、ギャラリーがウワ〜って。凄い大騒ぎしていた。ほんと、嬉しかった!!」。
日下部は、昨年2回記録するなど、ツアーでは、5回のホールインワンを達成している。「でも、エースはやりすぎて『ああ、また入った』という感じ。だけど、アルバトロスはホールインワンより難しいことだから、すっげえ嬉しい。今日の酒の肴になったよ」とひとしきり大喜びしたあと、同組の河村雅之に、「ビールを1杯おごる約束をしている」と、クラブハウスのレストランにかけ込んでいった。
★ アルバトロス
今回の日下部のアルバトロスは、昨年の全日空オープンで冨永浩が9番ホールで達成して以来。レギュラーツアー(73年ツアー制度施行後)では、20回目(18人目)の快挙。後援、グローイング、シニア競技を合わせると、日下部は30回目(28人目)の達成者。
また、レギュラーツアーで、過去のアルバトロス達成者を調べてみると、73年日本オープン、89年三菱ギャラン、89年新潟オープンで新井規矩雄が1人で3回も達成している記録がある。
言うまでもないことだが、パー5でのアルバトロスは第2打でティアップできないことと、距離が残っていることもあり、ホールインワンをするより難しいといわれる。
また、昨年のホールインワン達成者は、日下部の三菱自動車と東海クラシックの2回を含め14回記録されているが、アルバトロスは27年かけてようやく20回と、その難しさはあきらかだ。