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つるやオープン 2007

星野英正「自分でも惚れ惚れしちゃう」

春の嵐がいたずらした。16番パー3のティショット。インパクトの寸前に、一陣の風。背後から1枚の花びらが、ボール目掛けて飛び込んできた。

そのとき、星野の頭をよぎったのは今年のマスターズ。
3日目のウッズの13番だ。
やはりインパクトの瞬間に、背後で一羽の鳥が飛び立った。
ウッズは寸前にスウィングを解いて難を逃れたが、「俺はウッズじゃないから止められないよ〜!」。

心の中で叫びながら打ったショットは案の定、左へ曲げた。
第2打はディボッド跡にもぐりこみ、ダブルボギーを打った。

それまでにスコアを伸ばしていただけに、悔しいハプニング。
しかし、スウィングを途中で止めることは、たとえウッズでも至難の業だ。
実際にウッズもあのあと「体中がガタガタになった」と、相当の負担がかかったことを明かしたというから、ここはひとまず諦めるしかない。

その分、次の上がり2ホールのイーグルとバーディでしっかりと取り返した。
通算7アンダー6位タイ浮上。

強風の中、3番アイアンで抑え気味に打つ。
「目線の高さで飛んでいくライナー性のボールは、自分でも惚れ惚れしちゃう」と自信満々。

住まいのあるここ地元・関西で、最終日はさらなる上昇を目指す。

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