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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007
清水洋一が2位タイ浮上
それを目前に控え「何とか間に合った」と、安堵の笑みを浮かべたのがこの日ボギーなしの66で回った清水洋一だった。
難易度の高い460ヤードの9番パー4で、バンカーからのアプローチをピンに当てるチップイン。
上がり16番から3連続バーディを奪い、「ショットが、去年並みに戻ってきた」と喜んだ。
今季、8試合に出場して予選通過はわずか3回。
獲得賞金は「まだ100万円も行ってない。ほとんど稼いでいない」。不振の主な原因は、「ショットが芯に当らないこと」だった。
そのせいで飛距離も極端に落ちて、“ピーク時”には「8番アイアンで130ヤードしか行かなかったこともある」。
ショックを受けて、「もうゴルフはしたくない」というところまで、精神的に落ち込んだ時期もある。
当然、出場優先順位も落ちる一方だった。
当初の20位から、現在31位は「このままだと、秋以降のトーナメントに出られなくなる」。
そう焦る間に、同じQT組の小田孔明や竹本直哉、佐藤えいちらが大活躍。
早々とシード当確ランプを灯し、うかうかしていられなくなった。
特に、練習仲間の佐藤の活躍は刺激になった。
2週前のミズノオープンよみうりクラシックで2位に入ったばかりか、初のメジャー切符をも手に入れたのには本当に驚かされた。
「俺も頑張らないと、という気持ちにさせられた」という。
“正念場”を目前に控え、「少しでも上位に残れるように。1打1打大切に行く」と、心に決めた。
出場優先順位のリランキング
次週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」終了後、昨年のチャレンジツアー賞金ランク上位5人と昨年のファイナルクォリファングトーナメントのランキングで構成されている、シード権をもたない選手の出場優先順位の見直し(リランキング)がされる。
今年4月の東建ホームメイトカップから、同大会までの獲得賞金額をもとにリランキングされたこの順位は、8月2日から北海道の小樽カントリー倶楽部で開幕するサン・クロレラ クラシックから適用される。
清水洋一
1963年2月13日生まれの44歳、埼玉県出身。県立日高高校を卒業後、地元・百貨店入社してからゴルフを始める。9年間、スポーツ用品の販売を担当していたが27歳で一念発起。
「もっとゴルフがしたい」という欲求をおさえきれず、プロの道を目指した。
テストを受けて、ゴルフ場連盟の研修会に入り、レッスン業のかわたら練習を積んで、42歳の2005年からツアーに本格参戦。
しかし、毎年初シードにはいま一歩及ばず、今季はファイナルQTランク15位(優先順位はチャレンジ上位5人を加えた20位)から執念を燃やす。
趣味はサッカーとスキーと、2005年2月に生まれた待望の長男・太陽くんの子育て。