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宇部興産オープン 2000
▼ トピックス 18番で11メートルのバーディを沈めて単独2位浮上
アドレスも定まらないうちに、中途半端に打ってしまう。「それが僕の悪い癖」と白石達哉。
「それと最近、左手の握りが浅かった。それを今週は深く握るようにして、あととにかく、アドレスをしっかりさせてから打つこと。これに気をつけてプレーしたら、今週は、球がしっかりつかまっている。今日は特に、アイアンが良かったですね」。
2番のパー5で第3打を右横1メートル。6番パー5は、手前に3メートル。12番のパー5は横1メートル。14番パー4は、右横2メートル。
次々とピンに絡め、ラスト18番はピン右横11メートル。これも沈めてノーボギーの 67。通算7アンダーで単独2位に浮上した。
今季は、クォリファイングトーナメントの資格で出場。
80年に資格認定プロテストに合格して以来、賞金ランクによるシード権を獲得したのは、91年の1度だけだ。
今季の賞金ランクは現在72位。ボーダーライン上にいる白石にとって、“生活権”を確実にモノにするチャンス到来だ。
「でもね、シード権とか、予選通過とかそういうラインを決めて戦うと、そういうゴルフになっちゃって結果につながらいと思うんです。どこまでやれるかわかりませんが、明日は気持ちで負けないように。気合入れて頑張りたい」そう言うと、182センチ、105キロの体が大きく揺れた。
◆ 白石達哉プロフィール
14歳のとき、父親と練習場に連れられて、はじめてクラブを握る。
その練習場の横にショートコースがあり、「あそこで1度まわってみたい」と言うと、「上手な人しか回れない」と諭され、本格的にゴルフをはじめた。
城山中学卒業後、地元福岡県の福岡国際CCの研修生となり上田健次プロに師事。80年のプロテスト合格後は、青木功の下でキャディなどをして腕を磨いた。
94年から97年まで、米フロリダ州でミニツアーなどに出場し、修行を積んだ。
182センチ、105キロ。平均飛距離は280ヤード。