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アイフルカップ 2000
強風の中、よく頑張りました
最終9番、397ヤードのパー4、残り180ヤードの宮里彰一の第2打。4番アイアンで打った「最高のショット」は、ピンの根元に絡むように落ちて転がり、奥3メートル。さらに、グリーンに向かって歩いてくる間に、ボールは左の傾斜を利用して、ピンにむかって転がり続け、カップまで1メートルの距離に。楽々バーディを取って4アンダー、9位タイと宮里が好スタートを切った。
「今日は久々にパターがよく入ってくれた」というように、出だし10番では4メートルを沈めてバーディ発進。14番では7メートル、17番では10メートルと、長いチャンスパットもよく決めた。
先週、日曜日の練習中に発見があった。
「それまでは、パットのときに、素振りしたあとまず左手で構えてからストロークしていたんですが、片手でアドレスに入ると、最初に決めたのと違う方向に構えてしまってることに気付いたんです。それで今週から両手でアドレスに入るようにしたら、これが決まるようになりました」
98年のツアー賞金は0円。昨年は、1試合も出場できないまま。今年は、ファイナルQTランク75位の資格で、ようやくツアー2戦目。初日ながら、自己ベスト順位に「気持ちいいですね」と笑顔になった。
★ 宮里彰一
1971年11月17日生まれ、29歳。鹿児島県出身。12歳のときに父親の勧めでゴルフをはじめた。地元のれいめい高校から、日大にすすむ。大学の同期には今年初シードの野上貴夫や、現在ランク上昇中の河井博大らがいる。特に、河井とは「試合会場で会えば食事をするほど仲がいい。最近、彼はすごく活躍していて非常に刺激になる存在」という。
昨年12月のファイナルQTでは「5日目までは30位だったのに、最終日に79を叩いてしまって」ランク75位。今季はフィランスロピートーナメント(予選落ち)に続くツアー2戦目だ。