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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2005

宮里聖志「最初と最後に勝ちたい」

13番のダブルボギーも「攻めた結果」と悔いはない。「ラフに負けて」バンカーに打ち込んだ第3打。「パー狙い」で寄せに行ったバンカーショットをミス。1回で、脱出できなかった。

「難しいライだった。せめて気持ちで負けないように狙っていった。それでミスしたのだから仕方ない」。
すぐに気持ちを切り替えて、次の14番で1メートルにつけてバーディ。
「流れは、切れてないと思った。まだロングホールがあるし、最後まで気持ちを引き締めていこうと」。
17番パー5で3.5メートルのバーディパットを決めて、前日の3位からさらに順位をあげてホールアウトだ。

ツアー優勝者と、賞金ランク25位の者しか出場できないこの頂上決戦。
2005年シーズンの第1試合目としてカウントされる、昨年12月のアジア・ジャパン沖縄オープンで初優勝をあげて、念願の初出場を果たした。

開幕前から、強い意思を持って会場入りした。
「最初と、最後に勝ちたい」。
今年のツアー最終戦にあたる今大会は、はじめから狙ってきた。
それだけに、「普段はわりとフィーリングで打つ」という選手が、今週は「かなり集中して、頭をつかっている」。
1打1打に、熱い思いがこもっている。

ショットの調子はけして良いとは言えないが、その分、パットが好調なのが救い。
「最終日も、鼻息を荒くしてやる」。
燃えさかる闘志をむき出しに、最後の1日を戦い抜く覚悟だ。

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