「まいりました」

佐藤えいちの奇跡的なイーグルに逆転負けをした細川和也だったが、あのショットを目の前で見せられては、仕方ないと言う表情だった。「佐藤さんもいいプレーをしたし、自分もベストなプレーが出来た。いい試合でした」と素直に勝者をたたえた。

18番まで前の組で回る久保勝美とのデッドヒートで、優勝を争っていた細川だったが、久保が17,18番でよもやの連続ボギーを叩き、チャンスが巡ってきたかのように思われた。
久保が9アンダーでホールアウトしたことを聞き、10アンダーで18番を迎えた細川は、パーであがれば優勝のチャンスがあったはずであった。

残念ながら、佐藤のイーグルでその夢は潰えたが、単独2位に入ったことで、チャレンジトーナメント賞金ランキング26位にジャンプアップし、「滑り込みで」30位以内の選手だけが出場できる最終戦「ＰＲＧＲ　Ｎｏｖｉｌ　ＣＵＰ　ＦＩＮＡＬ」に出場することが出来た。

これで来年のツアーへの道がまだ残っている。賞金ランキング7位以内に入れば、翌年前期のツアートーナメントへの出場優先順位が与えられる。細川は最終戦に望みをかける。

• 佐藤 えいち