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コカ・コーラ東海クラシック 2006

増田伸洋がベストスコアの66をマーク

ホールアウト後のクラブハウス。ほかの選手たちが目を丸くして、盛んに賞賛を浴びせる。
「ノブ、ナイス!」
「すげえな!」
「・・・ひょっとして優勝もあるんじゃない?」と、真顔で言ったのは横尾要だった。
そのとき、星野英正が6ホール残して通算2アンダーの首位に立っていたが、この難コースでは何が起きるかわからない。
それを踏まえて横尾は言ったのだろうが、増田は笑顔で首を振った。
「それはないと思うけど・・・。でも三好を克服できただけで嬉しいよ!」。

この3年間、貯めに貯めてきた思いを、一気に放出したこの日最終日のラウンドだった。
7番で、残り250ヤードの第2打を、ピン1メートルにつけてイーグルを奪うなど66は、今大会での自己ベスト。

2003年にはじめて出場してからというもの、三好はずっと苦手だった。
「イメージが良くなくて、歩いているだけでボギー、ダボを打つような気さえしてしまう」。
今年、ますます難易度が増して、印象はいっそう悪かった。

それでも、2日目のバックナインの17番パー4で、この週初バーディを奪って辛くも予選通過を果たして心に誓った。
「今年こそ、コースに打ち克つ」。
先週から、パットの調子が悪かったが「それさえ良くなれば、なんとかなる」。

アドレスを変えたり、ボールの位置を変えたりするうちに、「入れたい、という気持ちが強すぎて、全身に力が入っていたのではないか」と、思い当たった。
リラックスして自然体で構えるようにしたら、途端に転がりが良くなった。
最終日の大量アンダーにつながった。

次週1週間のオープンウィークを経て迎えるのは伝統の第一戦・日本オープン。
「万全の体勢で乗り込みたい」。
難コースでのベストスコアに弾みをつけて、2週後にむけ気合が入った。




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