この予選２日間は、杉原輝雄とのプレー。
初日にさっそく言われた。
「おい芹澤。俺と回ると、いっつも前に行けて嬉しいやろう」。
素直に答えた。
「はい！！嬉しいです」。

いつもは、セカンドオナー。時には、若手選手に4、50ヤードも置いて行かれて惨めな思いをするのが常だったが「昨日、今日は杉原さんのおかげで、優越感を感じながらゴルフすることができました」と、笑った。

以前から、ドンには励まされっぱなしだ。
２０００年の東建ホームメイトカップ（当時、東建コーポレーションカップ）で復活優勝をあげた。

その直前、「俺はもうだめかも」と落ち込んでいた芹澤に、「お前は、まだまだ勝てる」と言ってくれたのが杉原だった。
「セカンドでスプーンを持てば、パーオンできる。お前にもまだまだやれる」。
この言葉に勇気づけられ、４年ぶりの頂点に立った過去がある。

炎天下にもかかわらず、浜岡の傾斜を軽やかに駆け下りていくドンにパワーを授かり、この日２日目の３アンダーは、地元･静岡で今季３試合目の予選通過。

「静岡県代表として、週末も頑張りますよ！」と、芹澤が胸元で小さくガッツポーズを作った。

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