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PAR 72 チャレンジカップ 2006
佐藤えいちが初優勝 「今週の結果は最高です」
懸命にコースコンディションの調整を行った上で、悪天候のため午前9時20分に最終日の競技中止が決定。
初日6アンダーで単独首位に立っていた佐藤えいちが、PAR72チャレンジカップを制する形となった。
「今週は結果としては最高ですね。今まではチャンスがあっても、他の人に全部持って行かれてましたから(笑)」。
プロ転向後9年…、待望の初優勝だけあって喜びもひとしおだ。
「今日は朝からやる気一杯で来ましたね」。
今季は雨の日に崩れるパターンが多いものの、本来は雨の日を得意としている。その分、期待が膨らんでいた。
競技のスタート時間が遅れる間も、今回の勝利の女神と言っても過言ではない帯同キャディーと会話をしたり、トレーナーにマッサージやストレッチをしてもらっていた。
「中止になる事は、ほぼ分かっていたんですけど」。と言いつつ、気持ちを切らずにいつでもスタートできるように準備を整えていた。
そんな中、競技中止のアナウンスが入った。
今回の優勝には、複雑な思いもあるのだという。
2日間の日程で開催されるチャレンジトーナメントの場合、1R目が無事に行われると、2R目が中止になっても、競技自体は成立とみなされる。
しかし、支払賞金とランキングの加算賞金がともに75%になってしまう。
今回は主催者の株式会社パー七十二プラザのご好意により、支払賞金は全額100%となるが、
「もちろん全額支給して頂けるのは大変ありがたいことです。ただ、賞金ランキング5位以内を目指しているので、加算賞金の方が…」。
今大会を終えて佐藤えいちは、賞金ランキング8位の375万3449円。
再来週のチャレンジトーナメント最終戦の東京ドームカップに全てをかけ、その後は今回の優勝で出場資格を得た、アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープンゴルフトーナメントへと駒を進める。
ツアーでは、今季の日本プロゴルフ選手権大会の15位タイが自身の最高成績なだけに、これ以上を狙いたいところだ。
その2試合には、今回の帯同キャディーがいるかどうかはまだ分からないそうだが、佐藤えいちの挑戦はまだまだ続く。