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東建コーポレーションカップ 2000

大会ディレクターによる「コースみどころ」

小山&大木;今季から、競技運営ディレクターに就任しました小山和顕(写真左)と、大木徹(右)です。
小山;私は昨年からツアーの競技委員としてやってきましたが、今季からは、競技運営全般を取り仕切らなければならない立場になって、その責任の重さにプレッシャーは感じています。が、いつもチェアマンの島田幸作が言っております「世界に引けを取らないツアー作り」という目標の実現に、少しでも力になれたら、と思っています。

大木:いまのツアーはまだまだ、各トーナメントでコースセッティングのレベルがまちまちだったり、難易度に大きな差があったりしますが、今後は、全体的に高いレベルの大会に足並みを揃えられるよう、努力していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。

小山;さて、今年の東建コーポレーションですが、もっともっとエキサイティングなゲームをファンのみなさまにお届けできるよう、コースに関して大きな改革をいたしました。それは、これまでアウトだった9ホールをインに、インだった9ホールをアウトにした点です。
 これは、もともと8番だった難易度の高いパー3を17番に、9番だった池絡みのパー5にを18番に設定し、この2ホールを最終ホールに置くことで、ゲームのラストで起きる劇的なドラマを期待したためです。
 17番パー3でボギーを打って転落したり、最後の18番パー5をバーディフィニッシュして逆転優勝したりと、見ている者をハラハラさせる、最後のどんでん返しも起き得るというわけです。

大木:フェアウェーは、今年もコース側のご理解をいただいて、オーバーシード(種まき)を施しています。この時期、芝は枯れて茶色く、見た目もよくないですが、オーバーシードすることで、青々とした緑のジュータンが敷かれビジュアル的に映えます。また、芝目もびっしりとつまっているので、正確にフェアウェーに落せば、かなり飛距離が稼げる設定になっています。

小山;この時期、ラフは茶色く枯れてしまうので、ラフを伸ばして難易度を難しくすることは不可能ですが、その分、グリーンをしっかりとしめて堅く(コンパクションメーター13)速い(スティンプ10,5)設定にしています。
 ですから、このコースはフェアウェーが比較的、広いのが特徴ではあるのですが、単に飛距離の出る選手に有利というものでもなく、ティショットをどこに落すのか、そしてフェアウェーのどの方向から、グリーンのどの面に球を落すのか等々、緻密な攻略が必要になるでしょう。ショット、パットともに総合力のある選手が勝利のカギを握っていると思います。

大木;あとは本番のピンセッティングがカギを握ります。4日間、メリハリのあるピン位置を心がけ、ホール全体を通して、選手の高い技術を引き出せる設定にしあげたいと思っています。

小山&大木;開幕戦ということで、2人とも気を引き締めてつとめてまいります。 2000年ツアーを、どうぞよろしくお願い致します!

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