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宮里聖志は、今年もライバルは弟?!
「そんなこと、言われたことないんで嬉しいですね!」。
実は散髪に行く間もないほど、忙しい。
地元・沖縄でトレーニングに励むかたわら、生まれて半年になる長女・そらちゃんの子育てにいそしむ。
お風呂に入れてやりながら、おのずと高まってくるのは、「この子のためにも、今年は絶対にコケられない!」という思い。
養う家族が増えたことで、「やっぱり、責任感が違いますよね」。ゴルフへの意気込みも違うという。
昨年は、シード権の確保を秋以降まで引っ張った。
終盤の踏ん張りで、どうにか賞金ランク32位まで引き上げたが、「今年は絶対に二の舞は踏まない」という気持ちが強い。
そんな聖志にとって、ツアーを戦う上で、もうひとつ発奮材料になっているのが弟・優作の存在だ。
「ラウンド中に優作とすれ違うたびに、やれ俺はオーバーだアンダーだ、と(笑)」。
優勝争いをしているときは、互いに一番の応援団になるというが、「それ以外は“優作、ボギー打て〜!”って、心の中で祈ったりして…」。
兄より、弟より、1打でも少なくあがれるよう躍起になる。
そんなライバル心が、兄弟プロの活躍を支えている。
昨年は、聖志が優作を1ランク上回った。
自ら「不甲斐ない1年」という昨シーズンの、それが唯一の兄の自慢だ。
同時に、「苦しみながらも、スコアをまとめていく自信もついた」という。
さらなる飛躍のためにも、今年の目標はもちろんツアー2勝目。
「だけど、僕の場合がっつきすぎるといつもダメだから。流れに任せて、勢いに乗りたい」。
大勢のファンの前で、活躍を誓った。