55年に1度シード落ちを味わっているが、これはシーズンオフに札幌でスキーをしていって右足を骨折、シーズン中盤まで試合に出られなかったばかりか、夏の北海道オープンに勝っただけで前年の19位から41位に落ちたもの。しかし翌年はすぐに返り咲き、59年には日本オープン「嵐山ＣＣ」で最終日前半で逆転されながら粘り強いゴルフで再逆転し栄冠を手にするほどで、ずっとシードの中堅として、地味ながら味のあるゴルフを見せていた。それが61年のシーズンは、春のマッチプレーで3位まで勝ち進んだ疲れからか、翌週からの3週連続を含む11回の予選落ちがあり、80万円あまりの差で再度シード落ち。だから昨シーズンも決して楽な道のりでなかった。開幕の静岡オープンは5位、中日クラウンズ8位あたりはいい出足かと思われたが、6月から7月、9月から10月にかけて予選落ちが多く、北海道オープン（4位）が終わった時点では44位あたりにランクされ、シードの心配はないか・・・と見られたのが、終盤はどんどん順位が下がって、最終戦の大京オープン直前には57位。その大京オープンも4打足りずに予選落ち。下位のプレーヤーが頑張っていただけに命運尽きたかと思われたが、辛くもギリギリの60位まで下がっただけに、またも1年でシードに返り咲いた。＜1988＞