昨年のツアーも終盤に入った10月のゴルフダイジェスト。草壁は初日66でトップタイ。中盤スコアが伸びず3日目で首位の横島に6打差の4位タイにつけていた。そして最終日69で回り通算10アンダーの2位タイ。前週まで691万円ランク71位とシード確保のピンチに立たされていただけに「今日の2位で1000万円突破で、後の試合は予選を通ってさえいけばシードは守れますから」と笑って語ったものだ。しかし実際はその後の6試合で4試合が予選落ちでヒヤ汗ものだったがシードは守った。ベテランの読みは確かなものだ。ややアウトサイドにクラブを振り上げトップでループを描くように見える独特のスイング。ひと昔前はスクエアスイングに直そうとして失敗して、草壁本来の振り方に戻したことなど、プロ生活24年の間には色々なことがあった。シードも75年に手に入れて以来、1度だけ82年に落ちたことがあるが、すぐ翌年には返り咲きを果たし、これで14年間はシードの常連としてプレーしている。ただ今年は44歳。腕前に衰えはないが、体力的に心配は残る。一昨年は70位で、昨シーズンは63位でのシード確保である。31試合して18試合も予選落ちがある。ゴルフダイジェストの2位がなかったら・・・。90年ツアーは少しでも予選落ちを少なくし、得意のパットで楽にシードを守ってほしい。＜1990＞