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コカ・コーラ東海クラシック 2010
河野が、上平が、初シード入りに大躍進!!
中でも今大会で、大きく前進したのがQT組の河野晃一郎と、上平栄道(うえひらまさみち)だ。
プロ8年目の河野は、自身初の最終日最終組を経験した先のANAオープンに続く2試合連続の上位争いで、初シードの可能性がますます高まった。
この日は、最終組のひとつ前の組で、一時は首位に1打差まで迫る奮闘をみせた。
最終18番で、1メートルもないパーパットを外して、単独4位を逃したのは痛いが、石川遼らと並んで4位タイは賞金460万円を上乗せて、賞金ランキングも57位に浮上。
ファイナルQTランク40位の資格で、今季本格参戦の29歳は、近ごろの活躍で「夏を過ぎたくらいから、他の選手にも顔を覚えてもらえて一緒に練習したりして」。
勢いのあるいまこのうちに、決めてしまいたい思いは当然、強い。
「来年、QTに失敗して出られなくなったりしたら、もったいないので今がチャンスだと思っています。今週の結果をまた来週やその先につなげたい」。
また上平には、怒濤の1週間だった。
まず予選2日間で、プロ人生初というジャンボ尾崎との同組ラウンドを経験し、3日目には石川遼、そしてこの日最終日は池田勇太と同じ組に、「今週はフルコース」と、苦笑した。
初日はジャンボのオーラに緊張し、2日目はそれを逆に力に変えて、9位タイで決勝ラウンドに進むと、3日目はあまりのギャラリーの多さに集中力を欠き最終日もやはり大観衆に囲まれながら、3日目の失速を反省材料に、「自分は自分のやるべこことに徹しようと思った」という。
三好のあがり3ホールでは特に「耐えに耐えた」。
難関の16番パー3では、手前のラフから25ヤードのチップイン。
17番は、フェアウェイから打ちながらグリーンを外し、難しいアプローチも寄せきれず、長いパーパットを残したがこれをしのいだ。
そして最終18番でも左のバンカーから寄せて、2メートルのパーセーブに「もう、これ以上ない。最高の出来です」と、満面の笑みが広がった。
7位タイは、6月の日本プロは自己ベストの4位に続く、今季2度目のトップ10入りで、獲得賞金は1200万円を超えて、河野と同様に、あともうひと頑張りで初シード入りに手が届く。
「今日のプレーを生かして、残りシーズン頑張ります!」と身長158センチは、自称「ツアーいち小さい」体にやる気を満タンにした。