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カシオワールドオープン 2010

谷口拓也は「優勝するのが一番良い」

大会2日目は黒潮の風が吹きあれたが、あまり気にはならなかった。「フックを打ったり、スライスを打ったり。低く打ったり、高く上げたり。いろんな球で、対応出来ていますから」。

難条件にも、多彩な球筋で対応出来るのは、ショットがそれくらい好調だから。この日、グリーンを外したのは2ホールだけ。
おまけに、「パットもいい感じなので」と、距離にしてピンまで「7、8歩」のチャンスを逃さず、「17番で、2メートルのパーパットが残ったくらい」と、ピンチらしいピンチもほとんどなく、ボギーなしの67で単独2位に浮上した。

四国は徳島県阿波市出身の地元プロも、今季はトレーニングの失敗から序盤に苦しみ、賞金シードの復活にも手間取ったが秋以降は安定した成績で、無事クリア。

現在賞金ランク58位で迎えたこのカシオワールドオープンは、谷口にとっては今のところは事実上の最終戦だが、これが今季のラストゲームにはしたくない。
次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、今週終了時に国内のみの賞金ランキングで上位25位に食い込めば、権利が出る。
谷口が翌週に駒を進めるための目安は「単独2位」と本人も、計算済みで「昨日、今日のようなゴルフが出来ればチャンスある」。

もっとも、それ以上に「今週、優勝するのが一番良いんですけど」。
そうなれば、なおさら“今年度のツアーチャンピオン”として、滑り込みで次週の頂上決戦の舞台が踏める。
「最後だから、一生懸命にやって良い結果で終わるのが一番いい」と、自分に言い聞かせていた。

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