Tournament article
The Championship by LEXUS 2010
2位タイの井上信は、自信がないながらも
しかしそれで「かえって吹っ切れた」。
7番でもティショットを林に入れたが、8メートルのチップインバーディを奪い、たちまち息を吹き返した。
「後半からアイアンがつきだして、バーディはすべて1ピン位内」。
5つスコアを伸ばして通算10アンダーは、2位タイに躍り出た。
特に不安を感じているのはドライバーショットだという。
散らばるボールに、スイングをいじってみたり、クラブを変えてみたり……。
心配した練習仲間の平塚哲二が「俺の貸したるわ。打ってみい」と、親切に言ってくれた「レンタル品」なども合わせると、いまやトランクには10本を優に超えるドライバーが乗っかっている。
「でも何をやっても全然ダメで」。
それでも「救い」は、得意のアイアンショットが好調なことと、今週のここ大利根カントリークラブは「ドライバーが鍵になるコースではない」という点。
使用するホールはインとアウト合わせても4つしかなく、「なんだったらスプーンと、アイアンとパットで勝負出来る」という思いが心の負担を軽くしている。
最終18番は、グリーン奧から寄せワンのバーディ締めに「今日の後半のようなゴルフが出来れば、自然とチャンスは来ると思う」と、見通しも明るい。
ツアー通算3勝目にむけて、「明日は残り3ホールくらいまでは、その範囲に残っていたい」と、前向きだった。