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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011

小平智(こだいらさとし)が大健闘!!

今週のカシオワールドオープンは、シード権争いの選手たちにとっては、事実上の最終戦。この土壇場で、逆転の初シード入りに向けて、踏ん張っているのが昨年、プロ転向したばかりの小平だ。

現在、賞金ランキングは上位70人に与えられるシード権には、大きく圏外の91位だが、今大会で少なくとも7位に入って700万円弱を上乗せ出来れば潜り込むことも可能な位置にいる。

「でもそんなことは考えず、最初から来週のQTに行くつもりで初日から気楽にやれているので」。余分なプレッシャーをかけることなく、この3日間はプレーが出来た。

息子の“最終戦”を見届けようと、応援に駆けつけた父親の健一さんにも、いつも言われていることは、「お前は調子が悪くなると、リズムが早くなる。いつものようにゆっくりとやれ」。この日も心がけて、いよいよ最終日を前に、通算7アンダーの単独3位につけて「上出来です」と、充実の笑みが広がる。

ツアー1勝の薗田峻輔と同い年の22歳。また、2週前には19歳の松山英樹さんが史上3人目のアマチュアVを飾ったが、小平もまだアマチュアだった昨年は、チャレンジトーナメントでプロを押さえて優勝した経験を持つ逸材だ。
「同じくらいの年の選手が勝つと、刺激になります」と、松山さんの快挙には、もちろん感じるものがあるが今年最後の1日こそ、重圧とは無縁でいたい。

「明日もシードとか優勝とか考えず、目標の10アンダーを目標に向かってプレーします」。キャップの黒い喪章は、恩人への哀悼の意。「いつも面倒見てもらっている」という増田伸洋は先週、最愛の父・一仁さんを亡くしたばかり。「何か自分も気持ちを示せないかと思って」と、それもまたひとつ力に変えて、ツアーで自身初の最終日最終組に挑む。

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