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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

イベント報告<「ファンとの集い」は去る5月5日に開催>

「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の大会プレイベント“ファンとの集い”の開催は今年で7回目。5月5日子供の日は朝から雲に覆われ、3月下旬並みの肌寒い1日となったが、会場となった六本木ヒルズアリーナには、トッププロを間近に見ようと、約1,300名ものファンの方々が集まり会場を埋め尽くした。

この日、イベント盛り上げに一役買った選手は、ディフェンディングチャンピオンの宮本勝昌を筆頭に、藤田寛之、丸山茂樹、横田真一、松村道央の5人。日本大学出身の丸山、宮本、松村の3人と、専修大学出身の藤田、横田の2人はそれぞれ先輩、後輩の間柄ということもあり、和気あいあいの雰囲気の中、トークショーが始まった。
司会者から開催コースである宍戸ヒルズカントリークラブについて問われると、選手達は口を揃えて「順調にスコアをのばしていたとしても大叩きしてしまう可能性があるコースなので、ホールアウトするまでどのホールも気が抜けない。」また「一言で言い表すならば、ティーショットもパッティングも一つでも不安があるとうまくいかない感じ。」と難コースの印象を語った。その他、マスターズでの秘話や大学時代のエピソードなど普段聞くことができない話も飛び出し、観客を楽しませていた。

引き続き行われたチャリティオークションでは、各選手が持ち寄ったキャディバッグ、ゴルフクラブ、ウェアやツアートーナメント優勝記念の限定グッズ等を入手しようと会場内は熱気に包まれた。中には20万円という高値で競り落とされた人気商品もあった。風吹く寒さの中、選手も元気に声を張り上げ、今回参加していない石川遼のアイテムも含めて、総額64万円の売り上げとなった。
落札者の中に被災された方がおり、「私は東北の出身で、今回の震災で家にヒビが入りました。私の友達にも自宅が半壊した人がいて、不安で元気を失くしているけれど、このようにみなさんが協力してくださっていることを本当に嬉しく思い、感謝しています」と話されると、会場は温かい拍手に包まれた。

その後、5選手によるステージアトラクションでアプローチ合戦が行われた。観客席の中央に作られた特設ティーグラウンドからステージ上の的に、プロがさまざまなショットを披露するたびに、ファンから拍手と大歓声が沸き起こった。また子供の日ということもあり、中学生以下のお子様を対象にプレゼント抽選会も行い、JGTOグッズや選手のオウンネームボールが15名に贈られた。

最後に、選手たちは『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』への意気込みを語り、選手会長の宮本は「“このタイトルだけは譲れない”とポスターにもあるとおり、何とか2連覇を狙って4日間戦いたい。そして、“今、日本のために”というスローガンのもと、我々が一生懸命プレーする姿を見て頂き、勇気と元気を届けたい」と締めくくった。

イベント終了後、5人がステージ下に一列に並び、被災者への募金を呼びかけ、152,443円が集まった。今回のチャリティオークションでの収益金とこの募金額を合わせて総額792,443円は、東日本大震災の被災地復興支援のために、日本赤十字社を通じて全額寄付される。

日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hillsは、6月2日(木)〜5日(日)の4日間、茨城県笠間市の宍戸ヒルズカントリークラブにて開催される。

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