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関西オープンゴルフ選手権競技 2011

吉永智一は初Vのチャンスも「ノンプレッシャー」

この日は、時折激しく降りしきる雨に、深いラフも重さを増した。加えてシビアなピン位置に、3番と5番では、3パットを打った。
前半は、ボギーが先行して一度は沈んだ。
「でもショットがいいから、そのうち来るかな、と」。

先週、挑戦したワンアジアツアーからクラブを総取り替えして5位につけた勢いは、まだ体の中にしっかりと残っている。

7番でエッジとラフの境目からパターで打った5ヤードを決める「ラッキーバーディ」を契機に15番からは3連続バーディを奪って、盛り返してきた。

首位と4打差の3位タイは、プロ13年目にしてツアー初Vのチャンスがかかるが、しかし「勝つつもりはない」と、吉永は言う。

初シードはおろか、出場権もままならない時期もくぐり抜けてきた33歳は、ファイナルQTのランク38位でようやく資格を得た今シーズン。
自身の年齢を考えたら「時間ないな」との自覚がある。
「試合に出ることさえ難しい。だから出られるときにチャンスをつかまないと、という思いももちろんある」。

だが、今は「ゴルフが楽しくて仕方ないから」。ツアー生活を満喫することが今は優先事項で、そのほかのことは「今は考えないようにしている」。

ただ頭にあるのは、10月の日本オープン。今大会で有資格者を除く9人にその権利が与えられるだけに「明日はトップ5に入れれば」。
欲がない分、「プレッシャーもない」。
おまけに、今はショットの手応えがあるから、なおさら最終日も「ノンプレッシャー」で戦えそうだ。

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