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〜全英への道〜ミズノオープン 2011

今季本格参戦のルーキー、ブラッド・ケネディが2位タイ

37歳の“ルーキー”が、好位置につけた。前日初日よりも、さらに強さを増した風は、グリーン上はおろか、選手がティーアップしたボールすら軽々と運ぶほど。そんな難条件も、「楽しい」と、言ってのけるケネディは豪州出身。

ここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、リンクス風のコースもお気に入りだ。
「オーストラリアでも、こんな感じのゴルフ場が多いから。故郷に帰ってきたみたい」と嬉々として、強風下でボールを自在にコントロールしてみせた。

アジアンツアーで9年間戦い、ヨーロッパで2年。そして昨年までの2年間は、新設のワンアジアツアーで戦い、このほど満を持して日本初上陸。

昨年のファイナルQTで19位につけて、今季から初の本格参戦。
日本と豪州は、時差がほとんどないこと。また日本ツアーのコースセッティングの質の高さ、まだ小さい子供たちと、会いたいときに会える、などの理由から今年の拠点に決めたという。

今週は、初めてその家族を連れてきた。4歳半と、10ヶ月の2人の娘を連れて、妻と夜な夜な舌鼓を打つのは大好きな日本食。
「スシに刺身、焼きそばにお好み焼き・・・!!」。
岡山と広島の県境に位置するコースは、地元の名物も堪能し尽くす。
「日本は、何を食べても美味しいです」と、異国の連戦も観光気分で楽しみ尽くす。

目下の目標は、「出来るだけ多くの試合で優勝争いに絡むこと」という。
先の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」で3位。これに気を良くして、「今週はさらに良い成績を残せるように、ベストを尽くす」と燃えている。

今大会の上位4人に与えられる全英オープンの出場権。手に入れられれば初のメジャー挑戦と魅力は一杯だが、「今は目の前のことに専念したい」。
聖地への切符は、その結果のご褒美だと認識して浮かれない。

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