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〜全英への道〜ミズノオープン 2011
今年の日本予選は外国勢が独占
ツアー初優勝の黄重坤(ハンジュンゴン)と、世界ランキング50位ですでに有資格の金庚泰(キムキョンテ)を除いて、大会3位の裵相文(ベサンムン)。
最終日は金とともに、首位タイからスタートした裵(ベ)だったが、まだ19歳の後輩に先を越された。黄に日本ツアーの初優勝を譲って悔しそうに、若きチャンピオンの腕に冗談交じりにグーパンチを見舞ったが、初のメジャー切符には嬉しそうに、「自分のベストをぶつけて力を試してみたい」。
やはり、日本で行われた予選会を勝ち抜いて、先の全米オープンに出場したばかりだ。最終日には、67をマークしている。リンクスコースでも、「自信を持ってプレーしたい」と意気込む。
3人目の挑戦者は、これまたすでに有資格者の大会3位タイの石川遼をのぞいて、単独5位につけたブラッド・ケネディ。
豪州出身の37歳にとっても、これが初メジャーとなるだけに「すごく興奮しているよ!!」。表彰式で、R&Aの役員から出場選手の証しとなる選手証を受け取って、満面の笑みを浮かべた。
この日最終日は、チャンスホールの18番で、ティショットを左に引っかけたばかりか3パットのボギーを打ったことには悔いが残るが、それでも68をマークして、権利のある上位4人に踏みとどまったことには「満足している」。
大会が5年ぶりに帰ってきたここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部はまさにリンクスコースを彷彿とさせたことも、ケネディの士気を高めた。「このコースを経験出来たことは貴重な経験。有り難かった」と主催者にも感謝した。
そして最後の椅子を勝ち取ったのは、45歳のベテラン。タイの英雄プラヤド・マークセンは、平塚哲二と韓国の趙珉珪(チョミンギュ)と6位タイで並んだが、実は平塚は2月にタイで行われた“アジア予選”で勝ち上がり、すでに資格を持っていた。
さらに趙(チョ)については今年の“日本予選”では、タイで並んだ場合の選考の条件として、直近の世界ランキングの最上位者というのがあった。
趙(チョ)は296位、マークセンは196位で、ベテランが権利をゲット。自身4度目の挑戦となるが、会場のロイヤルセントジョージズに関しては、まだ経験がない。
「どんなコースかは分からないけれど、いまはショットの調子がとても良いので、良い成績が残せそうな気がします」と、早くも手応えを感じているようだった。
今年の全英オープンは7月14日に開幕。日本予選を勝ち上がったこの4選手にも、ぜひご注目を!!