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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2011

平塚哲二は地元ファンの声援を受けて・・・

スタートでは威勢の良い声援が飛ぶ。「ガンバレ、テツ!!」。そしてホールアウトするなり、あっという間に囲まれる。地元ファンのサインを求める長い列。

「うちの子、平塚プロのジュニアスクールに行かせてもらってるんです!」。
「甲賀は、僕もよく回るんですよ。○○さん、知ってます?」。
「もちろん知ってますよ」と、笑顔で応える。
大会の地元はここ滋賀県で、絶大な人気を誇る。
近隣の甲賀カントリー倶楽部所属。そして今年の会場の琵琶湖カントリー倶楽部は、自宅から車でわずか20分。初ラウンドは中1のとき。思い出のコースは「所属コースの次に、一番回ってる」。今でも年に10回はラウンド経験がある。

いわばホームコースで、周囲の期待をひしひしと感じる。
本人もその気満々。「俺が試合を面白くしなあかんのよな。こんなけ近所やねんから」と思う。しかしそれだからこそ、気合が空回りしてしまうのも、また事実で。

「あと、コースが普段とあまりにも違いすぎます」。
ティショットの打ち所なら、知り尽くしている。「でもグリーンが・・・」。
トーナメント仕様のセッティングは、日に日に硬く締まっていく上に、この日もシビアなピン位置に「もう、タッチが何やなんやら訳がわからんようになってきて・・・頭もおかしなってくる!」と、お手上げ状態。
地元プロとして、「頑張らんとあかん」と、もういちど気合を入れたしりから弱気の虫だ。
「けど、頑張れるかな・・・」。
頑張ると、一言で言い切れないもどかしさを抱えながら、最終日も声援を一身に受けてコースに立つ。

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