Tournament article

とおとうみ浜松オープン 2011

3日目のダンスは不発、すし石垣

このバーディ戦で、終盤ホールの2つのボギーは非常に痛い。特に、すしの場合は最終18番で多くの期待を集めていた。前日2日目に、報道陣の前だけで披露していた“すしダンス”は、浜松名物のぬるぬるウナギを懸命に掴み取ろうとするパフォーマンス。

しかし、大観衆の前でついにそのきっかけは訪れなかった。
むしろ、すしが「砂をかぶってカッコ悪い」。奧のバンカーから派手に砂を巻き上げただけで、寄せきれなかった。5メートルのバーディパットを外して終わった。

恐縮しきりで上がってきた。

前日に少し、首を痛めた影響もあって、「ボートでいうと、操縦不能に。右にハンドルを切っているのに、左に行くというような」と、大好きな競艇にこの日の不調ぶりを重ねた。
コース近くの浜名湖競艇で行われているレースも、普段ならテンションアップのはずが、「今日はモーターの音が、あまり聞こえなかった。その余裕もなかった」という。
それでも首位と3打差は、「インから刺されても、なんとか優勝戦線に残ったみたい」とやっぱり大好きなボートにたとえて心境を語る。

何度もチャンスがありながら、弾かれてきたツアー初Vの壁。過去の反省を踏まえて今回の優勝争いは、「考えすぎない。適当にやる。気合を入れすぎない。ふざけながらやる」等々・・・。
ユニークな言動とパフォーマンスとはうらはらに、実は非常に真面目で繊細な選手は、プレッシャーをはねのけるすべを懸命に模索しながら挑む。
最終日こそ、ダンスのお披露目となるか。

関連記事