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きみさらずGL・GMAチャレンジトーナメント 2011

アルバトロスが1日2個、記録される快挙!髙橋朋載と江尻壮

アルバトロスで勢いに乗った髙橋朋載
ナイスショットだった。ピンに「くっついたかなぁ」と思った。ボールは見事にカップインしていた。14番ホール(531ヤード パー5)の第2打、ピンまで残り213ヤードで髙橋朋載(たかはし・とものり)は7番ウッドを選んだ結果だった。

カップからボールを拾うと泥だらけだった。どうやらグリーンのエッジにボールが落ちた際に泥がついて、勢いがいいスピードに落ちて、ジャストタッチでカップインしたようだ。10番ホールからスタートした髙橋は、11,12番と連続ボギーを打ち、この時点では2オーバーだった。それがこのアルバトロスで一気に「流れが良くなって」17番バーディ、ハーフターンして1番でボギーを叩くものの、4番から4連続バーディで、この日は5アンダー67でホールアウトした。

「ついていました」人生初のアルバトロスのおかげで、スコアをまとめることが出来た。実は背中を痛めていて、この試合に出るのも「どうしようか」迷いながらの出場だったが、「やっぱり出てよかった。こうなったら復活優勝だ」と意気上がる。チャレンジではこれまでに2勝を挙げており、6年ぶりのチャレンジ3勝目を狙う。

この日はもう一人、江尻壮(えじり・たけし)が7番ホール(526ヤード パー5)で第2打をピンまで残り204ヤード、6番アイアンで打ち、これまたアルバトロスを達成した。
同日にアルバトロスが2個記録されたのは、1999年JGTO設立以降のチャレンジトーナメントでは初めて。ツアーでは1989年三菱ギャラントーナメント第1日に中尾豊健、新井規矩雄の2人が同じ18番ホールで達成している(資料が残る1985年以降)。

江尻は、前日の練習ラウンドのときでもこの7番ホールで第2打をピンに1メートルへつけて楽々イーグルを獲っていて、「そのイメージで行こうとキャディと話をしていて、完璧なショット」を放ったのだ。カップインの瞬間は見えなかったが、「カップインの音が聞こえたような気がして」グリーンに上がってみると、ボールはカップの中にあった。

ただ、江尻は結局4オーバー76でホールアウトし、予選落ちを喫した。「次、がんばります」と残念ながらコースを後にした。

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