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東建ホームメイトカップ 2012

倉本昌弘が「またシーズンを開幕できることに感謝」

今年の選手会長の、シーズン最初の大仕事は、この日のプロアマ戦のスタート前に行った杉原輝雄氏の追悼式典。2000年の全米オープンで、亡きペイン・スチュワート氏の死を悼み、選手らがペブルビーチの真っ青な海に向かってティショットを放った。あのシーンにならって、東建多度カントリークラブ・名古屋の1番ティに集った仲間と一斉にスモークボールを放ち、杉原氏への追悼の意を表した。

ジャパンゴルフツアーが偉大な先輩を亡くして初めて迎える新シーズン。杉原氏は初代の選手会長であった。倉本は今年、13年ぶりに選手会長に復帰した。まさに、遺志を受け継ぐかっこうのバトンタッチに、気合いが入る。
ジャンボ尾崎は、ドンへの追悼の言葉の中で、「杉原さんは感謝という言葉が好きだった」と振り返った。
倉本にも異論はない。

追悼セレモニーを終えて、プロアマ戦のスタート時間がやってきた。1番でティショットを打つ前にマイクを握り、まずはスポンサー、ファンへの思いを口にした。
「この経済状況の中で、こうしてまた新しいシーズンを迎えさせていただくことに、心から感謝したい。また、今日はひどい雨にもかかわらず、足を運んでくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます・・・!」。

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