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日本オープンゴルフ選手権競技 2012

沖縄が生んだ珠玉の兄弟、宮里聖志・優作に注目

今年の日本一決定戦で、地元の注目を一番に集めるのはもちろんこの兄弟。沖縄県出身の宮里聖志と優作だ。

兄の聖志は、77回目の舞台となる那覇ゴルフ倶楽部での優勝経験がある。
2004年のアジア・ジャパン沖縄オープン。
8打差からの大逆転によるツアー初優勝は、妹の藍さんが初めて男子ツアーに挑戦した年の快挙でもあった。
家族の愛に見守られて男泣きをした。
また翌年にも、高山忠洋とのプレーオフには2位と敗れたが、相性のよいコースには違いない。

池がらみのホールが多く、高低差14メートルと全体にフラットなコースはその後、2007年から改造がなされて、2005年の6801ヤードから、375ヤードも距離が伸びた。

JGAが威信をかけて施すセッティングは深いティフトン芝に、グリーンの傾斜はめっぽう強いが「僕は読めるし、自分にも期待している。地元だし頑張りたい」と、頼もしい兄。

弟の優作も当時、開催コースはザ・サザンリンクスゴルフクラブと違ったがやはり「アジア・ジャパン沖縄オープン」。2002年にまだアマチュアながら首位と3打差の2位。
さらに、翌年はプロ転向後にまた2位と、地元でのツアー初Vにあと一歩と迫った思い出がある。

ただ、今季は開幕から2戦で棄権。そのあと5試合で予選落ちと序盤こそ周囲を心配させたが夏以降は徐々に調子を取り戻して、復調傾向にある。

先月の21日には、長男を授かりますます張り合いも出ている。
「沖縄ではずっと男子の試合がなかったので。地元のジュニアの子に見に来て欲しい」。
やはり、かつて地元開催だった大京オープンでは、芹澤信雄にサインをもらって「今でもいい思い出」という優作。

聖志は「2人で上位に行ければベスト」。
まだまだ真夏の陽気の沖縄で、宮里兄弟の活躍に熱視線が集まる。

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