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三井住友VISA太平洋マスターズ 2012

増田伸洋は「自分自身と向き合って頑張る」

千葉県流山市の自宅から約30㌔。ジャンボ尾崎の自宅を訪れたのは、先週1週間のオープンウィーク。門を叩くなり、「遅い!」と一喝された。「今頃来るな」と。それでも、なんとか自分で解決策を見つけたかったのだ。

今季はこれまで20試合に出場して、予選通過はわずかに6回。惨憺たる成績は、現在賞金ランク114位で、来季のシード権も危うい。
「自分でなんとか頑張ろうと思ったんですが…」。
このままでは最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は当然、出られないから残り3試合という段になって、いよいよ限界。

冬は1月、2月にも教えを仰いだジャンボに「頭を下げて、もう一度教わりに行きました」。
それが先週。
その翌週にして、さっそく2日目に5位タイ浮上は、「突然変異」と自らを茶化したが、もちろんそんなわけはない。
「ジャンボさんのおかげです。せっかくジャンボさんに教えてもらったことも、自分の考えで反対方向に行っていた。そんな僕にも納得できるようにもう一度、丁寧に教えてくださった」と、感謝しきりの予選突破だ。

今年の獲得賞金はまだ300万円弱。ここまでくれば、もう本当に一発大逆転しか道はない。
「今さらあーだこーだとジタバタしても仕方ない」と、腹はくくれている。
「誰がこうとか、考えられる立場でもない。自分の与えられた課題をやっていく。それでダメならしょうがない」との覚悟も出来ている。
「あとは自分との戦い。それに勝てれば結果はあとからついてくる。自分と向き合って頑張る」。
華やかな優勝争いの中で、そんなシビアな戦いを繰り広げている選手もいる。

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