Tournament article

カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

倉本昌弘は「僕も頑張りたい」

ツアー通算30勝の永久シードプレーヤーが、初日3アンダーと好発進した。57歳の選手会長は、ボギーなしの69に「今日のコンディションなら、ちょっと良いゴルフが出来ればこのくらいは」と、こともなげに、しかし3つのバーディには不満顔で、「最後の18番もそうだけど、他ではあれよりも短い1メートルもないバーディチャンスを外した」と、悔しがった。

今も世界を駆け巡る“ポパイ”は6月にオランダのロイヤルハーグ・ゴルフクラブで行われた欧州シニアツアーの「バン・ランスコット・シニアオープン」で逆転V。

通算3オーバーは、首位と1打差の2位タイで迎えた最終日は10番のバーディで首位に踊り出ると、ベストスコアの69をマーク。風が強いリンクスコースはタフな条件に、スコアが伸び悩む中、2位と2打差をつけて逃げ切った。

「でも、あのあとショートゲームを悪くして」。
パッティングに精彩を欠いて、今季は日本のシニアでも、レギュラーツアーでも「苦労している」。少々、消化不良の今季はこの自身の“最終戦”で、パっと完全燃焼を果たしたい。

今大会が、来季の出場権をかけたシード権争いの選手たちにとっても大事な大事な“最終戦”であることは、重々承知の上で、「邪魔はしたくないけれど。僕も頑張りたい。来年のことを考えて、予選を通りたいし、成績もしっかりと出して行きたい」。

会長職で奔走した今季を、最高のクライマックスで締めたい。

関連記事