Tournament article

サン・クロレラ クラシック 2012

2試合連続Vがかかる、李京勲(イキョンフン)

弱冠20歳の若者は先週まで2週間のオープンウィークで、ちょっぴり羽目を外した。「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でツアー初優勝を飾って凱旋帰国。
「勝った当初はあまり実感がなかったのですが。韓国に帰って大勢の皆さんに祝福していただいたら、急に嬉しくなっちゃって・・・」。

友人たちとノリノリで繰り出したプールで、もっぱらウォータースライダーに興じた。「長居をしすぎた」。体を冷やして、風邪を引いた。今も鼻をズルズルといわせながらのラウンドも、勢いは衰えていなかった。

「今日は本当にパットがよく入った」と、14番で15メートルものバーディトライを決めるなど、ボギーなしの65をマーク。今週もしれっとV争いに加わってきた。

体調不良にも関わらず、怒濤のバーディ量産は「目標がより明確になったから」。
北海道で行われる3試合を対象に実施される「ゴルフ北海道スイング」。
3戦全勝の選手には、1000万円のビッグボーナスが贈られる。
「今週、会場に来て関係者の方に、教えていただいたんです」。
やにわにファイトが湧いてきた。

今季は開幕戦のデビュー戦から担いでくれたお父さんの相武(サンムー)さんが完全にキャディ業から足を洗い、プロキャディを起用すると決めてから、これが2戦目。

前回のスコット・ビントさんも非常に優秀だったが、今回の相棒もスゴ腕だ。
クリスチャン・デービッドさんは、米ツアーでスチュワート・アップルビーのキャディを務めた経験もあるベテラン。
「デービッドさんはよく笑うし、楽しく回れるからいい」と早くも相性ばっちりで、今週も心強いサポートがのぞめそうだ。

ちなみに前回のビントさんは、本来のボスのブレンダン・ジョーンズに戻って、李と同じく今週またしてもV争い。今度はライバル同士で最終組を戦う。ルーキーが、手強いコンビに勝負を挑む。

関連記事