昨年、優勝争いを繰り広げたコースで今年もすしが来た。黒をベースに目にも鮮やかな真オレンジを効かせたニッカボッカ姿が、なおさら凛々しいこの日の１日２イーグルだ。

４番は、グリーンの手前からチップイン。
さらに９番パー５では、２オンに成功して「まぐれですかね。自分の力以上のスコアが出てしまった」と、７アンダーの３位タイ発進に、ガラにもなく照れた。

広くてゆったりとしたレイアウトは「ＯＢの心配がないのがいいのかな」と、笑う。
「かといって、アイアンとパットが良くないと、いいスコアが出ないコースだし」と、自己評価も忘れない。

前日は水曜日のプロアマ戦で“初共演”したお笑いタレントのゴルゴ松本さんに言われた。
「すしさん、優勝を目指しちゃダメだよ。２位か３位か４位でいいと思わなくちゃ」。
そうしたら、余分な力も入らない。緊張もしないし、良いプレーが出来るはず。
「それで気がついたら優勝していた」。
そういう勝ち方が理想なんじゃないの、と松本さんは言った。

ギャラリーを笑いの渦に巻き込みながらのチーム戦。畑違いの人とのラウンドは、ゴルフ界のエンターテナーを気取るすしにも、学ぶところは多かった。
「人々を楽しませるプレーが出来たら最高ですよね」。
そこに成績も伴えば、言うことはない。

• すし 石垣