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JGTO Novil FINAL 2012
首位に4人が並ぶ混戦の中で、沢田、西村のそれぞれの戦い
沢田は今年のPGA・JGTOチャレンジカップ II in 房総で2位にはいる活躍を見せている。このときにアドレスの取り方でひらめきがあり、すぐさま実践してみると、早速効果が現れたというわけだ。それ以来、好調を持続していたが、この日だけはアドレスが「しっくり来ない」で、ショットの出来としては満足いかなかった。
前半は見事にずっとパーを続け、パープレー。後半に入ると、10番1メートル、14番30センチ、18番は1.5メートルとつけ、これ以外にも12,15番でバーディを奪った。「フックを打とうとしていたが、途中でスライスでもいいかな」と考え方を変えたのもよかった。結局、この日は5バーディ、ノーボギーの67だった。沢田は、現在チャレンジトーナメント賞金ランキング32位で、来年のツアー前半戦の出場優先権(第1回リランキングまで)を獲得するには優勝しかない。一発逆転を狙うしかないのだ。
ところで首位の一人、西村は、チャレンジ賞金ランキング9位で、あと一歩(チャレンジ賞金ランキング8位まで)でその権利に手が届く位置にいる。だが、それをあまり意識しても、いい結果は得られないことのほうが多い。そこで「やれることだけをやろう。結果を意識せず、目の前の一打に集中」した。その結果、6バーディ、1ボギーとして、5アンダーで首位に並んだのだ。
ちなみにこの日は、西村が優勝した大山GC・JGTOチャレンジIIIのときのオレンジのウエアで登場した。「げんかつぎ」と笑うが、効果はあったようだ。
それぞれ立場が違うものたちが、優勝を争う。はたして、あと2日間でどんな展開になるのか、予想もつかない。